ライザップは高い。だから、やめた後に戻ってしまったら意味がない。
調べると「リバウンド率7%」という数字が出てきます。10人に1人もいない、という話です。
本当なのか。先に、この数字の中身を書きます。
- 1,474人に調査票を送って、答えたのは200人です
- 調査は2015年に行われました
- 「リバウンドした」の基準は、入会したときより太ったかどうかです
- そして今、公式サイトでこの数字を見つけられませんでした
嘘だと言っているのではありません。7%が何を数えた数字なのかを、知っておいてほしいだけです。
ライザップのリバウンド率7%は、200人の回答から出た数字です
この数字のもとになった調査の概要が公表されています。
| 調査期間 | 2015年8月1日〜10月31日 |
| 対象 | 2014年8・9・10月にプログラムを完了し、ダイレクトメールを送れる1,474名 |
| 方法 | 郵送と電話によるアンケート |
| 回収 | 214名 |
| 有効回答 | 200名(男性83名、女性117名) |
回答率は13.6%です。
1,474人のうち、1,274人は答えていません。
ここが大事なところです。答えなかった1,274人がどうなったかは、この調査では分かりません。
体重を戻してしまった人が、ジムから届いたアンケートに答えたいと思うかどうか。
想像はできますが、確かめる方法はありません。
そして7%というのは、答えた200人の中の割合です。人数にすると14人前後です。
ライザップが「リバウンド」と数えたのは、入会時より太った人だけです
もうひとつ、知っておいたほうがいいことがあります。
この調査で「リバウンドした」と数えられたのは、プログラム終了から1年後の体重が、入会したときの体重を超えていた場合です。
これがどういう意味か、具体的に見てみます。
| 入会時 | 終了時 | 1年後 | この調査での扱い |
|---|---|---|---|
| 80kg | 70kg | 79kg | リバウンドしていない |
| 80kg | 70kg | 81kg | リバウンドした |
10kg減らして9kg戻しても、この基準では「していない」に入ります。
同じ調査では、プログラムを終えた人の平均が10kg減、1年後に平均2kg戻っていたと報告されています。
つまり「元の体重には戻っていない」ということを測った数字であって、「痩せた状態を保てている」を測った数字ではありません。
この違いは大きいです。読む人の多くは、後者を期待して7%という数字を見ています。
ライザップの公式サイトで、この数字が見つかりませんでした
もうひとつ、書いておきます。
2026年9月に、ライザップの公式サイトを確認しました。
リバウンドについてのページはあります。
食事の知識を身につけること。筋肉量を保って、基礎代謝を下げないこと。そうした説明が書かれています。
7%という数字は、そこにありませんでした。調査結果を載せていたとされるページも、開くことができませんでした。
理由は分かりません。
サイトを作り直したときに整理されたのかもしれませんし、別の場所へ移っただけかもしれません。
数字を隠したと言っているのではありません。
ただ、事実として「公式7%」と書いている記事は多いのに、公式サイトでその数字にたどり着けない状態になっています。
リバウンド率は、調べ方で7%にも38%にもなります
ここで、別の数字を並べます。
| 数字 | 調査 | 対象 |
|---|---|---|
| 7% | ライザップの調査(2015年) | 回答した200人 |
| 約23% | あるアンケート調査 | 500人 |
| 約38% | 医療法人による調査 | 490人 |
5倍以上の開きがあります。
どれかが嘘をついているわけではありません。測っているものが違います。
いつの時点で測ったのか。どこまで戻ったらリバウンドとするのか。誰に聞いたのか。
この3つが違えば、数字は簡単に変わります。
だから「リバウンド率◯%」という数字を見たら、その3つを確認してください。書いていなければ、比べようがありません。
リバウンドに触れたクチコミを81件数えました
ここからは、私たちが数えたものです。
パーソナルジム8ブランドのクチコミ3,997件のうち、リバウンドという言葉が出てくるものが81件ありました。2026年8月時点のものです。

ライザップに限ると26件で、そのうち「した」が11件、「していない」が6件でした。母数が小さすぎて、ライザップだけのリバウンド率は出せません。
ただ、81件を読んでいて分かったことがあります。
「リバウンドした」と書いた32件のうち、22件は入会前の話でした
これが、いちばん驚いたところです。
「リバウンドした」と書いている人の多くは、そのジムでリバウンドしたのではありません。前にやったダイエットで戻ってしまい、だから今のジムに来た、と書いています。
過去にパーソナルジムを2か所経験したが、リバウンドしてきたので、こちらに通い始めた。
自宅でのトレーニングでは変化がなく、食事制限で7kg減らしたが、見事にリバウンドした。今は運動を習慣にしている。
以前ライザップに通って痩せたが、やめて何年か経ってリバウンドし、体型が戻ってしまった。これではいけないと思い、また通い始めた。
32件のうち22件が、この形です。
そして前にやっていたことを見ると、他のパーソナルジムが12件、自己流が5件、食事制限だけが4件でした。
リバウンドは、起きたジムのクチコミには残りません
ここまでを整理すると、ひとつの構造が見えてきます。
Googleマップのクチコミは、通っている最中か、終わった直後に書かれます。
満足したときに、書きたくなるからです。
リバウンドは、やめた後に起きます。数か月後か、1年後か、もっと先かもしれません。
そのころには、もうそのジムのページを開きません。
書くとしたら、次に入ったジムのクチコミの中で「前はリバウンドした」と触れるくらいです。
実際、そうなっていました。
つまり、どのジムのクチコミを読んでも、そこでリバウンドした人の話はほとんど出てきません。
ライザップに限った話ではありません。すべてのジムで同じことが起きています。
クチコミの評価が高いジムを選んでも、その評価は「通っている最中の満足度」であって、「1年後にどうだったか」ではありません。
「リバウンドしていない」27件も、まだ結果ではありません
反対側も見ておきます。
「リバウンドしていない」「しにくい体になった」と書いている27件を読み直しました。
すると、こう分かれます。
- しにくい体になった、防ぐ方法を教わったという書き方が14件
- 実際に維持できているという報告が8件
14件のほうは、これからの見通しです。結果ではありません。
体系的に知識を身につけ、無理のない形で習慣化できたので、リバウンドする気がしません。
この人が1年後どうなったかは、書かれていません。
批判ではありません。
卒業した直後に書けば、こうなるのが自然です。
そのとき本人は、本当にそう思っています。
ただ、読む側は区別しておいたほうがいい。「しにくい体になった」と「維持できている」は、違うことを言っています。
結局、何を見て決めればいいのか
リバウンド率という数字で選ぶのは、難しいです。ここまで見てきたとおり、比べられる形になっていません。
代わりに、契約する前に確認できることがあります。
| 確認すること | なぜか |
|---|---|
| 終わった後に続けられる形か | リバウンドは、やめた後に起きる |
| 減らすペースが速すぎないか | 公的な目安は3〜6ヶ月で体重の3% |
| 食事の知識が残る形か、指示されるだけか | 指示が終われば、判断できるものが必要になる |
| 終了後のプランがあるか、いくらか | 月に数回のメンテナンスを用意している店がある |
2つ目について補います。日本肥満学会の肥満症診療ガイドラインでは、一般的な肥満症の場合、まず3〜6ヶ月で今の体重の3%以上を減らすことが最初の目標とされています。体重70kgなら2.1kgです。
実際に通った人の数字を数えた記事では、3ヶ月の減量幅の中央値が8.0kgでした。公的な目安の4倍近くあります。
速く減らすほど戻りやすい、と断定はできません。ただ、短期間で大きく減らした状態を、その後どう保つのかは、契約する前に聞いておいたほうがいいことです。
そして食事指導について調べた記事で書いたとおり、指導の踏み込み方は店によって3.5倍違いました。終わった後に何が手元に残るかは、そこで決まります。
よくある質問
ライザップのリバウンド率は何%ですか
7%という数字が広く使われています。ただしこれは2015年の調査で、1,474人に送って答えた200人の中の割合です。基準は「1年後の体重が入会時を超えたか」で、10kg減らして9kg戻した場合は含まれません。
ライザップはなぜリバウンドすると言われるのですか
短い期間で大きく減らす形だからです。加えて、トレーナーの管理が終わったあと、自分で食事と運動を決めることになります。クチコミにも「終わってから戻った」と書いている人がいました。
ライザップはやめた方がいいジムですか
この記事は、そこを判断していません。数字の読み方を示しただけです。判断するなら、リバウンド率ではなく、終わった後に続けられる形かどうかで考えてください。
ライザップで痩せた芸能人のその後はどうなりましたか
広告に出た方の名前や体型については、この記事では扱いません。仕事として取り組んだ人と、自分のお金で通う人では条件が違いすぎて、参考になりません。
リバウンドしないためには何をすればいいですか
この記事では答えられません。数えたクチコミには、やめた後の記録がほとんど残っていないからです。減量のペースや続け方に不安があるときは、医師に相談してください。
まとめ
- リバウンド率7%は、2015年の調査で、1,474人中200人の回答から出た数字
- 基準は「1年後の体重が入会時を超えたか」。9kg戻しても該当しない
- 同じ調査で、平均10kg減、1年後に平均2kg戻ると報告されている
- 2026年9月時点で、公式サイトでこの数字を確認できなかった
- 他の調査では23%、38%という数字もある。測っているものが違う
- クチコミ81件のうち「リバウンドした」32件。そのうち22件は入会前の話
- リバウンドは、起きたジムのクチコミには残らない
- 「していない」27件のうち14件は、しにくい体になったという見通しだった
リバウンド率で選ぶのは、やめたほうがいいです。
比べられる形になっていません。見るべきは、終わった後に何が残るかのほうです。
この記事の数字の出どころと、限界
- ライザップの調査:公表されている調査概要(調査期間2015年8月1日〜10月31日、対象1,474名、有効回答200名)によります。この概要と7%という数字は、複数の記事で引用されているものを確認しました。2026年9月3日に公式サイトを確認しましたが、リバウンドについての現行ページに数字の記載はなく、調査結果のページも開けませんでした
- 他の調査:約23%(500人)、約38%(490人)という数字も、複数の記事で引用されているものです。いずれも一次資料そのものは確認できていません。数字が並存していることを示す目的で載せており、正確さを保証するものではありません
- クチコミ:Googleマップの投稿。パーソナルジム8ブランド、3,997件(2026年8月取得)。「リバウンド」という語を含む81件を抜き出し、文脈で分類しています。内容は要約しており、そのままの引用はしていません
- 数え方の限界:81件のうち22件は、したともしていないとも判定できない書き方でした。またライザップに限ると26件しかなく、ライザップ単独のリバウンド率は出せません。★の平均点は使っていません
- いちばん大きな限界:この記事で数えたのはクチコミです。クチコミには、やめた後のことがほとんど書かれていません。だから、どのジムがリバウンドしにくいかを、この記事は判定できません
- 公的な目安:日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン」による、一般的な肥満症の場合の減量目標です
- 検索回数:Ahrefs(2026年9月取得)
この記事は、特定のジムをすすめたり、やめるようすすめたりするものではありません。持病がある方、通院中の方、薬を飲んでいる方は、減量を始める前に医師に相談してください。
